こんにちは、iPhoneユーザーの皆さん!日々の生活に欠かせないiPhoneですが、「最近、バッテリーの減りが早いな」「なんだか動きが重い気がする」と感じていませんか?特に、最新のiOS18.4にアップデートしてから、そうした悩みを抱える方が増えているようです。
iOS18では、設定アプリのデザインが一新され、バッテリーやプライバシーに関する項目も大きく変わりました。中には、デフォルトでオンになっているものの、実はバッテリーを無駄に消費していたり、あなたの個人情報を知らないうちに共有してしまっている設定も存在します。
この記事では、そんな「知らずにオンになっている」設定や、「見直すべき」設定を30以上にわたって徹底的に解説します。一つひとつ丁寧に、なぜオフにすべきなのか、オフにするとどうなるのかを分かりやすくお伝えしますので、ぜひあなたのiPhoneの設定を見ながら一緒に進めてみてください。今日から快適でバッテリー長持ちなiPhoneライフを送りましょう!
本記事でご紹介する設定は、iPhone XS以降、iOS18.2以上がインストールされているiPhoneが対象です。お手持ちのiPhoneをご確認の上、読み進めてみてください。

iPhoneのバッテリー設定を見直そう!長持ちの秘訣はここから
まず最初に、iPhoneのバッテリー寿命を左右する最も重要な設定項目から見ていきましょう。iOS18では「バッテリー」の設定位置が最上位に移動し、Appleがその重要性をより強調していることが伺えます。
充電上限でバッテリー寿命を延ばす
iPhoneの「設定」を開き、最上部にある「バッテリー」をタップします。次に「充電」を選択してください。ここに「充電上限」という項目と、その下に「バッテリー充電の最適化」があります。
「バッテリー充電の最適化」は、皆さんの充電習慣を学習し、寝ている間に80%まで充電した後、起床時間に合わせてゆっくり100%まで充電する機能です。しかし、充電時間が不規則な場合、この機能がうまく働かないことがあります。そこで登場したのが「充電上限」です。
スマートフォンに使われているリチウムイオンバッテリーは、常に100%の状態でいる時間が短い方が長持ちするとされています。充電上限を例えば90%に設定しておけば、バッテリーが常に満充電に近いストレス状態にある時間を減らすことができます。
まずは90%から試してみて、もし日中の使用でバッテリーが足りないと感じるようなら95%に、逆に十分足りるなら85%や80%に設定を下げてみるのも良いでしょう。上限を100%以下に設定すると、バッテリー充電の最適化は自動でオフになります。
「じゃあ、常に90%で止まるの?」と心配になるかもしれませんが、ご安心ください。iPhoneはバッテリーの正確な状態を把握するため、ごく稀に100%まで充電することがあります。これは製品仕様であり、故障ではありません。少しでもバッテリーを長く快適に使いたいなら、ぜひこの設定を見直してみてください。
(画像:iPhoneバッテリー設定画面のスクリーンショット。充電上限の設定バーと「バッテリー充電の最適化」のオンオフが表示されているもの)
意外と見落としがち!Appleからの通知やサブスクリプションを賢く管理
次に、日々の煩わしさを減らし、同時に無駄な出費を抑えるための設定です。見落としがちな場所にあるため、ぜひこの機会に確認しましょう。
Appleからの不要な通知メールをオフに
「設定」のトップ画面に戻り、一番上にあるあなたの「名前(Apple ID)」をタップします。次に「個人情報」をタップし、下の方にある「コミュニケーション環境設定」を選択してください。
ここには「お知らせ」と「アプリ、音楽、テレビ番組など」という項目があり、多くの方がオンになっているはずですです。これらがオンになっていると、Appleから新製品のプロモーションメールや、App Storeの新作情報などが頻繁に送られてきます。もしこれらが不要だと感じるなら、両方ともオフにしましょう。メールボックスがすっきりし、集中を妨げられることも少なくなります。
無駄なサブスクリプションを見直して家計を節約
「設定」のトップ画面に戻り、再度あなたの「名前(Apple ID)」をタップします。今度は「サブスクリプション」の項目を見てください。近年、サブスクリプションサービスを利用している方は非常に多いはずです。
ここをタップすると、現在有効なサブスクリプションと、過去に契約し現在は停止しているサブスクリプションの一覧が表示されます。特に注意すべきは「有効」になっている項目です。
「年間契約だから忘れがちだけど、最近使ってないな…」といったサービスはありませんか?例えば、私の場合「iPad用Final Cut Pro」を契約していますが、あまり使っていないため、年間約7,000円が無駄になっているかもしれません。
使っていないサブスクリプションが見つかったら、そのサービスをタップし「サブスクリプションをキャンセル」を押すことで解約できます。キャンセルしても、支払い済みの期間は引き続き利用できる場合がほとんどです(例:更新日が6月であれば、それまでは使える)。この画面では、過去に解約したサービスの再開や、プラン変更(月額から年額へ、またはその逆)も可能です。定期的に見直すことで、無駄な出費を大幅に削減できますよ。Apple IDに紐づくサブスクリプション全般やその他のサービス解約については、Apple ID解約完全ガイド!サブスク・デバイス・支払い方法の解除で後悔しない秘訣も参考にしてみてください。
通信設定でバッテリーとデータ容量をダブル節約!
モバイル通信とWi-Fiの設定は、バッテリー消費とデータ通信量に直結します。賢く設定して、快適さと節約を両立させましょう。
モバイル通信:5G設定でバッテリーを節約
「設定」に戻り、上から4番目の「モバイル通信」をタップします。契約している回線の情報が表示されたら、「通信オプション」→「音声通話とデータ」へと進みます。
通常、「5Gオート」が選択されていることが多いと思いますが、これを「4G」に変更することをお勧めします。なぜなら、Appleの公式情報にもある通り、5Gを常に探したり、5G回線を使用したりすることは、バッテリーに大きな影響を与える(減りが早くなる)からです。
さらに、現在の日本の5G回線は、まだカバーエリアが限定的であったり、利用者が増えたことで速度が4Gと大差なかったり、場合によっては4Gの方が速いこともあります。むやみに5Gを使うよりも、安定した4Gを利用する方が快適で、バッテリーも節約できるケースが多いのです。一度試してみて、体感速度に大きな違いがないか確認してみてください。
データモード:ギガ消費を抑える賢い選択
「モバイル通信」の画面に戻り、その下の「データモード」をタップします。ここが「5Gでより多くのデータを許容」になっている場合、Wi-Fi接続時でも5Gの方が高速であれば、そちらを優先して利用しようとします。
これは一見便利そうですが、データ容量に制限があるプランを利用している場合、せっかくWi-Fiに繋いでいるのにモバイルデータ通信を使ってしまい、気づかないうちにギガを消費してしまう可能性があります。
これを防ぐために「標準」または「小データモード」に設定しましょう。「標準」ではFaceTimeやビデオ再生の品質を制限し、「小データモード」では自動アップデートやバックグラウンドタスクを完全に停止させます(Wi-Fi接続時に再開)。これにより、予期せぬギガ消費を防ぎ、データ量を効果的に節約できます。
iCloudバックアップ:モバイル通信時の自動バックアップをオフに
「モバイル通信」の画面から一つ戻り、少し下にスクロールすると「iCloudバックアップ」という項目があります。これがオンになっている場合、Wi-Fi環境がない外出先でも、iCloudへのバックアップがモバイルデータ通信を使って行われます。
特に写真や動画など、データ量の大きいコンテンツが多い方は、気づかないうちに大量のギガを消費している可能性があります。無制限プランの方は問題ありませんが、そうでない方はここをオフにすることをお勧めします。これで、データ通信量の節約に大きく貢献するはずです。
Wi-Fi:自動接続はオフで安全に
「設定」のメイン画面に戻り、上から2番目の「Wi-Fi」をタップします。Wi-Fiネットワークの一覧が表示されたら、少し下にスクロールして「接続を確認」をタップします。
ここが「通知」になっている場合、iPhoneは過去に接続したことのあるWi-Fiネットワークを見つけると、自動的に接続を試み、接続したことを通知します。しかし、公衆Wi-Fiなどの中にはセキュリティが不十分なものも存在します。安全のため、ここは「オフ」に設定することをお勧めします。自分で安全性を確認し、手動で選択して接続する習慣をつけましょう。iPhoneの設定見直しだけでなく、キャリアの有料オプションサービスを見直すことも、さらなる料金節約に繋がります。詳細は【プロが徹底解説】スマホの有料オプションサービス解約で後悔しない!隠れた料金を見つけて賢く節約する方法で解説しています。
App Storeとカメラ設定で快適&高画質を両立!
ここからは、日頃よく使うApp Storeとカメラアプリに関する設定です。使い勝手とバッテリー消費、データ容量のバランスを考えた設定を心がけましょう。
App Store:自動ダウンロードはオフがおすすめ
「設定」のメイン画面に戻り、下の方にある「アプリ」セクションを見つけてタップし、その中の「App Store」をタップします。
「自動ダウンロード」の項目にある「アプリのダウンロード」がオンになっている場合、同じApple IDで利用しているiPadや別のiPhoneで購入したアプリが、このiPhoneにも自動でダウンロードされます。連携機能としては便利ですが、不要なアプリまで自動で追加されてしまう可能性があります。必要なアプリは自分で選んでダウンロードする方が効率的ですので、ここは「オフ」にすることをお勧めします。
App Store:ビデオの自動再生設定
App Storeの設定画面を下にスクロールすると、「ビデオの自動再生」という項目があります。これが「オン」になっていると、App Storeでアプリを閲覧中に、プロモーションビデオが自動で再生されます。
特にモバイルデータ通信中にこれが再生されると、データ容量を無駄に消費してしまいます。バッテリー消費も伴うため、基本的には「Wi-Fiのみ」または「オフ」に設定するのが賢明です。自分で見たい動画だけをタップして再生するようにすれば、無駄なデータ消費とバッテリー消費を防げます。
App Store:アプリ内評価とレビューの表示
App Storeの設定画面のさらに下には「アプリ内評価とレビュー」という項目があり、デフォルトでオンになっています。これは、アプリを使用中に「このアプリを評価しますか?」といったポップアップが表示される設定です。
アプリ開発者にとっては重要なフィードバックですが、使用中に何度も表示されると煩わしく感じる人もいるでしょう。もしこれらのポップアップが邪魔だと感じる場合は、ここを「オフ」にすることで表示されなくなります。
カメラ:より早い撮影を優先、画質か速度か?
「設定」のメイン画面に戻り、中央付近にある「カメラ」をタップします。画面を下にスクロールすると、「より早い撮影を優先」という項目があります。
これがオンになっていると、シャッターボタンを連続で押した際に、画質処理を完全に終える前に次の撮影を可能にし、連写性能を向上させます。しかし、その代償として画質がわずかに低下する可能性があります。
瞬間を逃したくない連写重視の方はオンのままで良いですが、「一枚一枚を最高の画質で残したい」「あまり連写はしない」という方は、ここを「オフ」にすることをお勧めします。あなたの撮影スタイルに合わせて選択しましょう。
カメラ:高画質ビデオ設定「Apple ProRes」は必要?
「カメラ」の設定画面上部にある「フォーマット」をタップします。一番下にある「Apple ProRes」という設定がオンになっている場合、カメラアプリ内にこの高画質撮影モードの選択肢が表示されます。
Apple ProResは、非常に高精細な映像を撮影するためのプロフェッショナル向けフォーマットです。しかし、その分データ容量は驚くほど巨大で、わずか1分間の4Kビデオで約6GBものストレージを消費します。ほとんどの一般ユーザーにとっては不要な機能であり、意図せずオンにしてしまうとあっという間にストレージが埋まってしまいます。
iPhone 13 Pro以降のProモデルにのみ搭載されている機能ですが、もしあなたのiPhoneにこの項目があるなら、基本的には「オフ」にしておくことを強く推奨します。
サウンドと触覚、画面表示でiPhone体験を最適化!
iPhoneの操作感に大きく影響するサウンドと触覚、そして画面表示の設定も見直してみましょう。バッテリー節約だけでなく、より快適な操作にも繋がります。
サウンドと触覚:キーボードのフィードバックでバッテリー消費?
「設定」のメイン画面に戻り、「サウンドと触覚」をタップします。少し下にスクロールして「キーボードのフィードバック」を選択してください。
ここには「サウンド」と「触覚」の項目があります。「サウンド」がオンだと、キーボード入力時にカチカチという音が出ます。「触覚」がオンだと、文字入力時に指先にわずかな振動が伝わり、打鍵感を得られます。
特に「触覚」フィードバックについては、Apple自身もバッテリーを消費すると公言しています。頻繁に文字入力する方は、その分バッテリー消費も増えることになります。音はマナーモードにしていれば気になりませんが、触覚は常に振動します。バッテリー節約を重視するなら「触覚」は「オフ」にすることをお勧めします。サウンドも気になる場合はオフにしましょう。
サウンドと触覚:ロック時の音
「サウンドと触覚」の画面に戻り、下の方にある「ロック時の音」を見てください。これがオンになっていると、iPhoneをロックする際に「カチッ」という音が鳴ります。
この音が不要だと感じる場合は、ここを「オフ」にすることで鳴らなくなります。日本ではマナーモードにしている人が多いためあまり気にならないかもしれませんが、気になる方はオフにすると良いでしょう。
サウンドと触覚:着信音と通知音のボリューム設定
「サウンドと触覚」画面の上部に「着信音と通知音」というスライダーがあり、その下に「ボタンで変更」という項目があります。この「ボタンで変更」がオンになっていると、iPhone側面のボリュームボタンで、目覚ましのアラーム音や着信音の音量まで変わってしまうことになります。
例えば、寝る前に動画を見るために音量を下げたままにしてしまうと、翌朝のアラーム音も同じく小さな音量になってしまい、寝坊してしまう危険性があります。着信音やアラーム音は、常に一定の音量で鳴ってほしい方がほとんどでしょう。
そのため、この「ボタンで変更」は「オフ」にすることをお勧めします。こうすることで、目覚ましや着信音の音量はここのスライダーで設定した一定の音量に保たれ、側面のボタンは動画や音楽の再生音量にのみ影響するようになります。特にアラームの音量に関するミスは致命的ですので、必ず見直しましょう。
通知:画面共有時のプライバシー保護
「設定」のメイン画面に戻り、「サウンドと触覚」の一つ上にある「通知」をタップします。上部に「画面共有」という項目があるので、これをタップしてください。
「通知を許可」がオンになっていると、iPhoneの画面をAirPlayでテレビにミラーリングしたり、SharePlayで友人と画面共有している際に、LINEの通知やメッセージの通知などがそのまま表示されてしまいます。
これにより、見られたくない情報が意図せず表示されてしまう可能性があります。もし画面共有をする機会がある場合は、ここを「オフ」にしておきましょう。予期せぬプライバシー漏洩を防ぐことができます。ちなみに、日常的に利用するLINEアプリのプライバシー設定も非常に重要です。見落としがちな危険な設定については、トーク流出?!LINE初期設定のままは超危険!今すぐオフにすべき10選+裏ワザ1つ【iPhone/Android対応】で詳しく解説しています。
画面表示と明るさ:常に画面オン(常時表示ディスプレイ)を使いこなす
「設定」のメイン画面に戻り、少し上の方にある「画面表示と明るさ」をタップします。下の方にスクロールすると、「常に画面オン」という項目があります。これはiPhone 14 Pro以降のProモデルに搭載されている「常時表示ディスプレイ」の設定です。
ロック画面の状態でも、時計や壁紙、通知が常に表示される機能ですが、この表示内容を調整することでバッテリー消費を抑えられます。「壁紙を表示」と「通知を表示」をオフにすると、ロック画面は真っ黒になり、時計だけが表示される状態になります。有機ELディスプレイの特性上、真っ黒な部分はほとんど電力を消費しないため、この設定にすればバッテリー節約になります。
そもそも常時表示ディスプレイ自体が不要だと感じる場合は、「常に画面オン」自体を「オフ」にしてしまえば、ロック時に画面は完全に消灯し、最もバッテリーを節約できる状態になります。あなたの使い方や好みに合わせて設定しましょう。
画面表示と明るさ:自動ロックでセキュリティとバッテリーを確保
「画面表示と明るさ」の画面に戻り、「常に画面オン」の少し上にある「自動ロック」を確認してください。ここが「なし」になっていると、iPhoneを操作しない限り画面が点灯し続け、バッテリーを無駄に消費するだけでなく、セキュリティ面でも危険です。
基本的には「1分」または長くても「3分」に設定することをお勧めします。30秒だと少し短いと感じるかもしれませんが、あなたの使用状況に合わせて適切な時間を選びましょう。
プライバシーとセキュリティ設定であなたの情報を守る!
iPhoneは私たちの個人情報が詰まったデバイスです。プライバシーとセキュリティに関する設定をしっかりと見直し、大切な情報を守りましょう。
トラッキング設定:個人情報保護の最前線
「設定」のメイン画面に戻り、下の方にある「プライバシーとセキュリティ」をタップします。上部に「トラッキング」という項目があるので、これをタップしてください。
ここには、過去に「トラッキングを許可しますか?」と尋ねられ、あなたが許可したアプリの一覧が表示されています。トラッキングとは、あなたがアプリ内で見た広告やタップした広告、閲覧履歴などを第三者の企業が収集し、それを基にパーソナライズされた広告を表示するために利用することです。
「自分の好みに合った広告が出てくるのは便利」と感じる人もいるかもしれませんが、「なんだか気持ち悪い」と感じる人も多いでしょう。もしトラッキングされたくないのであれば、一番上の「アプリからのトラッキング要求を許可」を完全に「オフ」にすることができます。
特定のアプリだけを許可したい場合は、個別にオンオフを切り替えることも可能です。あなたのプライバシーに対する考え方に応じて、適切な設定を選びましょう。
写真のアクセス許可:アプリからのアクセスを見直す
「プライバシーとセキュリティ」の画面に戻り、少し下にある「写真」をタップします。ここには、あなたの写真アプリへのアクセスを許可しているアプリが一覧で表示されます。
InstagramやTikTok、X(旧Twitter)などのSNSアプリは、写真を投稿しない「見る専用」で使っている場合でも、写真へのアクセスを求められることがあります。しかし、投稿しないのであれば、写真へのフルアクセスは不要です。
各アプリをタップし、「なし」または「選択した写真」に変更することで、不要なアプリに写真へのフルアクセスを許可してしまうリスクを防げます。例えば、Instagramを投稿に使わないなら「なし」で問題ありません。プライバシー保護のために、ここもしっかり見直しましょう。
解析と改善:Appleへのデータ共有は必要?
「プライバシーとセキュリティ」の画面を一番下までスクロールすると、「解析と改善」という項目があります。これをタップすると、様々なデータ共有に関する項目が表示されます。
これらのほとんどは、Apple製品やサービスの改善のために、あなたの使用状況データをAppleに匿名で送信するものです。例えば「iPhoneの解析を共有」などがオンになっていると、定期的にデータが送られます。
もし、これらのデータ共有が不要だと感じるのであれば、全て「オフ」にしてもiPhoneの機能に支障はありません。バッテリーチェッカーアプリなど、一部の診断系アプリを利用している場合はオンにしておく必要があるかもしれませんが、それ以外の方はオフで問題ないでしょう。
Appleの広告:パーソナライズされた広告をオフに
「解析と改善」のすぐ下にある「Appleの広告」をタップします。ここにある「パーソナライズされた広告」がオンになっていると、App Storeなどでの広告があなたの興味に基づいて表示されやすくなります。
これらの広告は個人を特定しない形で提供されますが、「そもそも広告自体に興味がない」「パーソナライズされた広告は嫌だ」と感じる方は、ここを「オフ」にすることをお勧めします。
知られざる隠れ設定!iPhoneの快適さをさらに追求
普段あまり触れることのない、しかしiPhoneのバッテリーとプライバシーに大きく関わる隠れた設定を見ていきましょう。
位置情報サービス:常にオンになっているアプリを見直す
「設定」のメイン画面に戻り、一番上にある「位置情報サービス」をタップします。ここには、位置情報を許可しているアプリが一覧で表示されます。
「位置情報サービス」自体を完全にオフにすることも可能ですが、それではマップアプリや写真の位置情報記録など、iPhoneの便利な機能が使えなくなってしまいます。そこで見直すべきは「常に」位置情報へのアクセスを許可しているアプリです。
例えば、ポケモンGOのように「いつでも冒険モード」を利用するために「常に」位置情報が必要なアプリもありますが、My auのように「近くの店舗を常に検索している」といった理由で「常に」になっているアプリは、ほとんどの場合不要です。
多くのアプリは「使用中のみ」で十分機能しますし、中には「しない」で全く問題ないアプリもあります。「常に」になっているアプリがあれば、それをタップして「使用中のみ」や「次回確認」に変更しましょう。これにより、位置情報の取得頻度が減り、バッテリー消費を大幅に抑えることができます。
(画像:iPhoneの位置情報サービス設定画面のスクリーンショット。アプリリストと「常に」「使用中のみ」「しない」の選択肢が表示されているもの)
システムサービス:オフにすべき隠れた設定
「位置情報サービス」の画面を一番下までスクロールし、「システムサービス」をタップしてください。ここには、普段あまり意識することのないシステムレベルでの位置情報利用に関する設定が多数存在します。
一見すると複雑に感じますが、基本的には以下の3つをオフにしても問題ありません。
- Apple Pay仮名店識別子: これは主にアメリカで利用されるApple Cardのための機能であり、日本ではサービスが提供されていないため不要です。オフにしましょう。
- ホームキット: スマートホームデバイス(例:家に帰ると鍵が開く、電気がつくなど)をiPhoneで制御している方以外は、基本的に不要です。ほとんどの方が利用していない機能なので、オフにして問題ありません。
- デバイス管理: 学校や企業で管理されているiPhoneの場合にオンにする必要がありますが、個人で利用している場合は不要です。オフにしましょう。
以前は「衛星通信接続」もオフを推奨していましたが、現在は日本でも衛星通信が利用できるようになり、緊急SOS機能に繋がるため、これはオンのままにしておくべきです。
検索機能の改善協力
「設定」のメイン画面に戻り、少し上の方にある虫メガネマークの「検索」をタップします。画面中央に「Appleの検索機能の改善に協力」という項目があります。
これは、あなたがiPhoneで検索した内容(個人を特定しない形で)をAppleに送信し、検索機能の改善に役立てるというものです。悪意のあるものではありませんが、自分の検索履歴をAppleに送信されるのが嫌だと感じる場合は、ここを「オフ」にしても問題ありません。
バックグラウンド更新とメール設定で効率アップ!
iPhoneのアプリやメールの動作は、気づかないうちにバッテリーを消費しています。ここを見直して、効率的な利用を目指しましょう。
アプリのバックグラウンド更新:賢く設定してバッテリーを節約
「設定」のメインメニューに戻り、「一般」をタップします。次に「アプリのバックグラウンド更新」を探してタップしてください。
この機能は、アプリを起動していなくても、裏側で情報を自動更新してくれる便利なものです。例えばSNSアプリであれば、開いた時にすでに新しい投稿が読み込まれている、といった具合です。しかし、これが常にモバイルデータ通信で行われると、バッテリーとデータ容量を無駄に消費してしまいます。
一番上の「アプリのバックグラウンド更新」をタップすると、「オフ」「Wi-Fi」「Wi-Fiとモバイルデータ通信」の3つの選択肢が表示されます。
「オフ」にすればバッテリー消費は最小限になりますが、アプリを開くたびに更新が必要になり、少し手間が増えるかもしれません。最もバランスが良いのは「Wi-Fi」に設定することです。自宅や職場のWi-Fi環境下でのみ更新が行われるため、データ容量の心配がなく、バッテリー消費も抑えられます。使い放題プランの方以外は、この設定を推奨します。
メール:データの取得方法「プッシュ」を見直す
「設定」のメイン画面に戻り、下の方にある「アプリ」セクションの中の「メール」をタップします。次に「アカウント」をタップし、一番下にある「データの取得方法」を選択してください。
ここが「プッシュ」になっている場合、iPhoneはメールサーバーに「新しいメールが届いていないか?」と一定間隔で常に問い合わせをしています。新しいメールがあれば即座に受信し、通知を出すという仕組みです。
しかし、最近ではLINEなどのメッセージアプリが即時性の高い連絡手段として使われることが多く、メールにそこまでの即時性を求めない人も増えています。常にサーバーに問い合わせる「プッシュ」は、その分バッテリーを消費します。
そこで、「プッシュ」を「オフ」にし、各メールアカウントの取得方法を「フェッチ」に変更することをお勧めします。「フェッチ」の場合、設定した時間間隔(例:15分ごと)でメールをチェックするか、メールアプリを開いた時に手動でチェックします。メールアプリを開けば必ず最新のメールは取得されますので、ほとんどのユーザーにとって「プッシュ」である必要性は低いと言えるでしょう。これにより、バッテリー消費を抑えられます。
メッセージ・写真・Safari!知っておきたいアプリ別設定
最後に、日常的に使うメッセージ、写真、Safariアプリの知られざる設定を見ていきましょう。ちょっとした設定変更が、あなたのiPhone体験を向上させます。
メッセージ:低解像度モードはオフに
「設定」のメイン画面に戻り、「アプリ」セクションの中の「メッセージ」をタップします。画面を下にスクロールすると、「低解像度モード」という項目があります。
これがオンになっていると、メッセージアプリで写真を送信する際に、データ容量を節約するために写真の画質を落として送信してしまいます。せっかく高画質で撮影した思い出の写真も、相手には粗い画質で届いてしまうことになります。
データ通信量を気にする気持ちは分かりますが、大切な写真の品質を犠牲にするのはもったいないですよね。特別な理由がない限り、ここを「オフ」にして、オリジナルの画質で写真を送るようにしましょう。
写真:非表示アルバムの表示設定
「設定」のメイン画面に戻り、「アプリ」セクションの中の「写真」をタップします。画面を下にスクロールすると、「非表示アルバムを表示」という項目があります。
この設定がオンになっていると、あなたが「非表示」に設定した写真が入った「非表示アルバム」が、写真アプリ内に表示されてしまいます。アルバムの存在自体を隠したい場合は、ここを「オフ」にすることで、非表示アルバムが写真アプリのどこにも表示されなくなります。人に見られたくない写真がある方は、ここをオフにしておくと良いでしょう。
Safari:トップヒットの事前読み込み
「設定」のメイン画面に戻り、「アプリ」セクションの中の「Safari」をタップします。画面中央付近に「トップヒットを事前に読み込む」という項目があります。
これがオンになっていると、Safariで検索を行った際に、検索結果の「トップヒット」(一番上に来る可能性の高いページ)を自動的に事前に読み込もうとします。これは検索結果が表示されるまでの時間を短縮するための機能ですが、多くの場合、最初に表示されるトップヒットのページだけを見るわけではありませんよね?
私たちは検索結果をじっくり見て、複数のリンクの中からタップするページを選びます。そのため、意図しないページを事前に読み込んでしまうと、無駄なデータ容量とバッテリーを消費することになります。ほとんどのユーザーにとっては不要な機能ですので、ここを「オフ」にすることをお勧めします。
Safari:プライバシー保護広告の測定
「Safari」の設定画面を一番下までスクロールし、「詳細」をタップします。ここに「プライバシー保護広告の測定」という項目があります。
これは、あなたのプライバシーを守りつつ、Safari内での広告のクリック属性や閲覧状況に関するデータを、匿名で広告主に提供するかどうかの設定です。データ自体は保存されず、個人も特定されない仕組みですが、「自分の行動データを広告主に送られたくない」と感じる方もいるでしょう。そう感じる場合は、ここを「オフ」にしても問題ありません。
【最重要】アプリの起動履歴を落とすのは逆効果?!バッテリーの真実
「バッテリーの減りが早いから、使わないアプリは毎回終了させている」という方はいませんか?実は、これは逆効果になる可能性が高いという驚きの事実があります。
iPhoneのCPUの動きを見るとよく分かりますが、アプリを起動する際には多くの電力を消費します。特にグラフィック処理を伴うアプリでは、一時的にCPU使用率が跳ね上がります。しかし、iOSは非常に優秀なOSであり、アプリがバックグラウンドに回ると、わずか数秒でそのアプリの動作を停止させます。つまり、履歴に残っていても、実際にはほとんど電力を消費していないのです。
むしろ、終了させたアプリを再度起動する方が、アプリを完全に立ち上げるために必要な電力消費が大きくなります。これは、アプリの起動時が最もバッテリーを消費する瞬間だからです。
したがって、バッテリー節約の観点からは、特に理由がなければアプリの起動履歴を頻繁に落とす必要はありません。むしろ、そのままにしておく方が、再起動時の無駄な電力消費を防ぎ、バッテリーを長持ちさせることに繋がります。
もちろん、「アプリが重くてフリーズした」などの場合は、強制終了するべきですが、バッテリー節約のためだけに履歴を落とすのはやめましょう。
まとめ:あなたのiPhoneを最大限に活かすために
今回は、iOS18.4に対応したiPhoneで、バッテリー節約やプライバシー保護に効果的な30以上の設定項目を徹底解説しました。
- バッテリーの寿命を延ばす「充電上限」の設定
- 不要な通知やサブスクリプションの整理
- 5G設定やデータモード、iCloudバックアップによる通信費とバッテリーの節約
- App Storeやカメラアプリの自動設定の見直し
- キーボードの触覚フィードバックや常時表示ディスプレイの最適化
- トラッキングや位置情報サービスのプライバシー強化
これらの設定は、あなたのiPhoneをより快適に、そして長く使うための重要なヒントになります。全てを一度に変えるのは大変かもしれませんが、気になった項目から少しずつ見直してみてください。
一つ一つの設定は小さなものに見えるかもしれませんが、これらを積み重ねることで、驚くほどバッテリーの持ちが改善したり、データ容量の節約に繋がったりします。iOS18で新しくなった設定アプリも、今回を機にぜひ隅々までチェックしてみましょう。
あなたのiPhoneが、これまで以上に快適でパワフルな相棒となることを願っています!
—
免責事項
本記事で解説している内容は、一般的な情報提供を目的としています。個々のiPhoneのモデル、使用状況、iOSバージョンによっては、記事内の設定項目や名称が異なる場合や、推奨される設定が異なる場合があります。設定変更はご自身の判断と責任において行ってください。設定変更によるデータ消失、デバイスの不具合、その他の損害が発生した場合でも、当方では一切の責任を負いかねます。また、バッテリーの持続時間やパフォーマンスには個体差があり、設定変更の効果には個人差があることをご理解ください。最新の情報や詳細については、Appleの公式サイトまたは公式サポートをご確認いただくことをお勧めします。